JPX日経中小型株指数のリーマンショック前後からの月次推移を比較

(小型株効果をとくと見よ❤)
JPX日経中小型株指数とひふみ投信で2008年10月からの推移を比較
まずはJPX日経中小型株指数と国内主要株価指数ならびに「ひふみ投信」で、2008年10月からの月次での推移を比較してみたいと思います。
2008年10月はリーマンショック終盤であり、ひふみ投信が設定された月でもあります。
月次データは各月末時点の値となっており、基準日を2008年10月31日として騰落率をグラフしています。

別にひふみ投信をヨイショしたいわけではないのですが、事実としてはひふみ投信の圧倒的パフォーマンスを見せつけられる結果となっております。
個人的に注目するのはそこではなく、JPX日経中小型株指数が想像以上の好パフォーマンスで推移していることでしょう。
また、日経ジャスダック平均の推移などを見ても、少なくともこの期間において小型株効果というのが目に見えて表れていると捉えることができます。
特にJPX日経中小型株指数については、2013年中旬まではひふみ投信と互角のパフォーマンスを見せており、ある意味、この期間ひふみ投信は中小型グロースというカテゴリーに絞っていただけで、実際にはたいした運用はしていなかったと見ることもできます。
とはいえ、その差が格段に表れることになった2016年初旬のチャイナショック後の急反発場面は、いくら安定して資金流入があったとはいえ、他株価指数がその後もしばらく低迷が続いていたことを考えると、銘柄選定やトレードなどのアクティブファンドとしての運用手腕が発揮されたとものとして評価できると思います。
5年ローリングリターンでの推移を比較
今回は前回に比べて期間が長いこともあり、5年ローリングでの年平均リターンをグラフ化してみました。
各時点において、5年前の指数値・基準価額との騰落率を5年で割って年平均リターンを算出しています。

結果的にプロット範囲がアベノミクスが始まってから約1年ほどということもあり、あまりにも良すぎる相場環境が見て取れるようなパフォーマンスとなっています。
リーマンショック後の低迷期間も長く、またアベノミクス相場も息長く続いているため、返って警戒感が増すようなヘタな相場勘を喚起させてしまいそうです。
ここでも小型株効果が安定して表れていることが分かります。
また、ひふみ投信の好調なパフォーマンスの70%程度は小型株効果によって支えられていると考えることもできるかと思います。
ただこれらのグラフは株価低迷期~官製上昇相場での結果ですから、本格的な景気減退・株価下落局面でどうなってくるかは分からないんですよね。
もうアベノミクス相場終わってくれないかなぁ。
というか、実質的には既にアベノミクス相場は終わっていて、今はトランプ相場に切り替わっているだけと個人的には思っているんですけどね。
リーマンショックでの推移も見てみましょう
株価指数だけであれば2007年4月まで遡及した月次データがあるので、それを元にしてリーマンショック前からの推移をグラフ化してみました。

(最初グラフが抜けてました。すみません。。。)
あんぎゃー! グラフの中から阿鼻叫喚が聞こえてきそうです。
さっきの騰落率がプラス200%を超えていたグラフとは、まるで違う景色が広がっているように感じます。
なんとなく予想はしていたんですが、やはりJPX日経中小型株指数の下落率が一番大きくなっているようです。
それまでの過熱感が一気に醒めたからか?元々足の速い資金が流入していただけだったのか?ちょっとそこまでは分かりませんが、このボラティリティの高さは認識しておく必要がありそうです。
ただ長い低迷期間を乗り越えて上昇相場を迎えたときの回復力は、TOPIXなどと比べてもかなり魅力的ではあり、積立投資などでこのボラティリティをうまく運用に活かせることができれば高い運用成績が得られそうな感じです。
日経ジャスダック平均が意外と全般に渡っていい感じだったりします。
良くも悪くも外国人投資家の影響を受けにくいといった環境もあるのかもしれません。
流動性などを考えると【1551】JASAQ-TOP20上場投信のように銘柄数を絞らないと投信化は難しいのだろうと思いますが。
しかし、いつもながらこういうのを見せられると、いくら魅力的に見えるJPX日経中小型株指数でも今手を出すのを躊躇しちゃいそうになりますね。
結局のところ、ヘタな相場勘を働かせてしまうポジポジ病患者としては、確証の無い現金比率コントロールによる下落耐性を謳う「ひふみ投信」あたりに気持ちが向きやすいのかもしれませんね。
今日のアイキャッチ画像は。
「カオスチャイルド」から、有村 雛絵(ありむら・ひなえ)ちゃんです。
ほらぁ。ねっ。
僕はこういうのはぬりぬりするつもりはなかったんですよ。
でも皆が期待するから仕方がなく、本当に仕方なくですからね。
ちなみにこのブログでは年初に「えっちぃ」のはぬりぬりしない方針を表明しておりますが、その判定基準に照らし合わせれば、これは着衣しているので全然セーフです。
雛絵ちゃんが羽織っているワイシャツのように真っ白でホワイトな判定です。
ところどころ影でグレーになっている部分もありますが、そこまで考えるのは邪推というものです。
アニメでは雛絵ちゃんの髪リボンが黒いパターンもあったりするんですよね。
どこかの妹みたいにリボンの色で性格を変えていたりするんでしょうか?
個人的趣向としては黒リボンで少し背伸びしてる感じの方が好きだったりするんですけどね。
-
2017年3月のバランス型ファンドの積立状況 ~ 基本ヨコヨコが続いてます ~2017/03/27
-
2017年3月のニッセイ外国株式インデックスの積立状況 ~ 円高株安キタッ!?…と思ったらたいして下がっていない件 ~2017/03/25
-
JPX日経中小型株指数のリーマンショック前後からの月次推移を比較【現在閲覧中】2017/03/23
-
JPX日経中小型株指数 vs ひふみプラスで3年前からの推移を比較2017/03/22
-
JPX日経中小型株指数 vs 他主要株価指数で3年前からの推移を比較2017/03/20
-