今までに損切した日本株の個別銘柄について

(「忍」とは、単に「耐える」のではなく、
「刀のようにしなやかで強い心」のことだから。)
基本アホールドでも損切することはあります。
日本株の個別株投資については、単元未満株でポジション浅目で投資していることもあり、基本アホールド戦略をとっている僕ですが、今までに損切した銘柄が3つあります。
【4714】リソー教育
【7518】ネットワンシステムズ
【6740】ジャパンディスプレイ
数十の銘柄を抱えながらも、今までこの3つの損切で済んでいるというのは、アベノミクスによる株式市場の活況のおかげか、または自身の握力が年々増加しているせいか、はたまた含み損に対して鈍くなってるだけなのか?
自身の個別株投資に対するスタンスを見つめ直すためにも、過去のブログ記事とともに損切経験をもう一度振り返ってみたいと思います。
【4714】リソー教育について。
<保有期間>
2013年10月~2014年1月

<損失額>
2,954円(損益率-22%)
<損切理由>
粉飾決算の疑義による暴落
<参考記事>
「もう少しで危ないところだった。個別銘柄投資の最大リスク。~とある企業の粉飾決算~」
<投資状況>
当時、「落ちるナイフ」に目がなかった僕は、ダダ下がりになっていた教育系の高配当株として目をつけ購入。
一旦はいつものように貫かれるも、その後1ヶ月ぐらいで持ち直してきていましたが、同年12月に「不適切な会計処理の疑義」のIRが発表され暴落。
その後、一時-30%を超える含み損を抱えるも、過去IRをよく見ないで高配当につられた投資家達によって、多少株価が戻ってきたところで損切売却。
<振り返りと結果論>
当時における株価保有継続はギャンブルに近いものがあり、実際に損切の1ヶ月後に粉飾決算が確定し、買値の1/3まで株価が低迷したことを考えると損切は妥当なものだったと思っています。
結果的には同社銘柄は上場を維持し、現在の株価は損切した価格と同水準まで回復しているので、暴落後に1年近く続いた株価低迷時に再度投資すれば、それなりに良い思いを出来たかもしれませんが、ああいうことをした会社の株式に再び投資しようという気にはなれません。
<教訓>
「落ちるナイフ」と化している高配当株には注意しましょう。
PERやPBRの指標だけでなく、最近のIRにも目を通しておきましょう。
でもブログネタとしてはかなり美味しい。
【7518】ネットワンシステムズについて。
<保有期間>
2013年8月~2014年3月

<損失額>
1,040円(損益率-7.0%)
<損切理由>
業績不振による株価低迷
<参考記事>
「中長期病でも損切がしたい。」
<投資状況>
当時、「落ちるナイフ」に目がなかった僕は、ダダ下がりになっていたシステム開発系の高配当株として目をつけ購入。(またかよっ!)
短期的な業績不振でいずれは持ち直してくると考えており、財務状況が良いことから配当を貰いながら・・・と思っていたのですが。
過去に一部社員による営業不正があり、事件発覚のタイミング的にも、業績不振の原因がそのことによる信用失墜にあるのではないか?と妄想し、業績が立ち直るまでにかなりの時間を要すると考えました。
一時は-20%近い含み損を抱えましたが、逆張り投資や、高配当につられて株価が持ち直してきたところが損切売却。
<振り返りと結果論>
あと1ヶ月程保有していれば損益プラスになっていたので、損切が少し早すぎた感もありますが、おそらく僕の場合、そのまま保有を継続して結局また含み損を抱え、いつかは我慢できずに損切したことになっていたでしょう。
当時は株式市場も好調で他の銘柄が上昇していくなか、含み損を抱えた銘柄を保有しているのが嫌で、気分的にスッキリさせたかったという部分もあったと思います。
今のようにナンピン&ポジション調整による手法をとっていれば、現在でも保有していることができたかもしれませんが、まだ個別株投資に慣れていない状況では致し方なかったかなと。
<教訓>
その会社自体の実力にまだ見どころがあると思っているなら、ダメなりにもう少し長い目でみてあげることも必要かも。
【6740】ジャパンディスプレイについて。
<保有期間>
2014年3月~2014年11月

<損失額>
51,000円(損益率-55%)
<損切理由>
レジェンド級の「クソ株 of the Year 2014」
<参考記事>
「いや~ん ジャパンディスプレイ 。゜゜(´□`。)°゜。」
「今週のやんやんジャパンディスプレイ ~ リフレインが叫んでる ~」
<投資状況>
IPO公募で当選して購入。
上場前から公募割れが不安視されていたものの、久しぶりにIPOに当選したこともあり、欲を出して安易に購入。
はたして上場初日は巷の想定どおりに公募割れ、しかし、なんだかんだ言っても産業再生機構が絡む国策銘柄ということで、ムダにアホールド力を発揮し、じっと耐えて待つも、上場から1ヶ月でまさかの下方修正、その後も年内だけで計3回もの下方修正と、あからさまな上場ゴールに株価は撃沈。
一時は公募価格の1/3を割ることもありましたが、その後少し持ち直して株価が安定してきたところで、ブログネタ的にも旬を過ぎた感もあり、損切売却。
<振り返りと結果論>
公募割れ不安のあるIPOに、欲を出して手をだしたのがまずは1つ目の間違い。
ヘタに握力を発揮し、上場直後に損切しなかったのが2つ目の間違い。
あれだけ円安が進んでいる中、上場から1ヶ月での下方修正というあからさまな嵌め込みに意地になって保有し続けたのが3つ目の間違い。
アベノミクス相場の活況で他で含み益が出ていたことで、単元株での投資にも関わらず、リスク管理がルーズになっていたのだと思います。
また悪材料的なIRに対しても良い方に考えようと、明らかにバイアスが掛かっていたのも事実ですし、自身の失敗から目を背け、真実を見ないようにしていただけでした。
損切売却したときも、損益通算で買い直すことを考えていたぐらいに。
でも持ち前の臆病さによってアホールドの呪縛から解かれ、買い直すことはせず、結果的にそれ以上の損失を生むことから免れました。
ホント、あの時損切しておいて良かったと今でも思っています。
<教訓>
公募割れの不安のあるIPOには手を出さないようにしましょう。
変に欲を出さずにIPOは初値で売るようにしましょう。
計画性のないホールドは単なる意地っ張りでしかありません。
個別株投資で一番難しいのは損切。
投資信託などでドルコスト平均法を用いた投資手法では、損切についてそれほど意識することはないと思いますが、
個別株投資においては「損切」ということも、投資手法の一つとして考えておく必要があると認識しています。
投資先、投資手法、投資タイミングの間違いを受け入れ、そして自ら決断しナタを振り下ろす。ある意味、自分との闘いなのかもしれません。
逆にギャンブルと割り切って、指値で損切設定しておくほうが、精神的にはよっぽど楽だったりするのかも・・・・
今日のアイキャッチ画像は。
「魔法少女育成計画」から、リップルちゃんです。
ツンデレ属性っぽいので最初から目をつけていました。
などと危ない誘拐犯みたいなことを言っておりますが。
立ち位置としてはスノーホワイトの良きライバル役みたいな感じかな?
そのうち共闘することになりそうな気がしています。
しかしポンポンいってるやつ。昔勤めてた会社にいたんだよね。
「今やってる開発案件の納期を半分に短縮するポン。」
「えぇ!?どういうことだよ。」
「計算を間違えてたポン。このままだと会社の資金が枯渇するポン。」
「だって別に今度新しく1件追加されるんだろう?」
「もう契約とってきてしまったから仕方がないポン。同時進行でやるポン。」
とか・・・・
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