「リスク・パリティによるスマートベータの合成」とかいう凄そうなヤツ(前編)

ガヴリール ドロップアウト:ガヴリール神の一手20170309_Gabrie_s.jpg

(これぞ神の一手!?)


たった一つの冴えたやり方・・・?

 なんかこうスゴイ効果的な投資法とか冴えたやり方みたいなものはないのだろうか?
 いつまでも大人になりきれないそんな夢見がちなオッサン。

 今日も今日とて、暇をみてはそんな都合の良いものが何処かに転がっていないかネットの海をさまよい歩きます。
 ・・・というほど熱心なわけでもなく、ただ興味本位に身を委ねているだけなんですが。

 先日、そんな砂漠で一粒のダイヤモンドを探すような旅にて、「リスク・パリティによるスマートベータの合成」とかいう凄そうな名前の投資手法を目にしました。

>> ニッセイ基礎研究所:「リスク・パリティによるスマートベータの合成」

 一昨年終盤に東証にETFが上場し注目を集めたものの、その後は誰も見向きもしなくなってしまったスマートベータ指数ですが、それらを活用した投資手法のようです。

 図表などをそのまま引用するのは憚れるところもありますので、上記リンクの文献を参照してもらえればと思います。

 上記文献では「バリュー」「等ウェイト」「モメンタム」「低リスク」「クオリティ」「好配当」などといった6つの要素に基づくスマートベータ指数を組み合わせて、より効率的で安定した運用を目指そうという、いかにも無駄な感じのする事に目がない僕が大好きな趣向の内容になっております。


スマートベータ指数だからといって。

 さて、そこでは冒頭から、これらの指数のパフォーマンスが2001年からの過去累積では効果があると思われるものが見られるものの、年によって配当込みTOPIXMSCIコクサイを上回る時もあったり下回る時もあったりと、安定感を欠いていることが指摘されています。

 ちょっぴり気になるのは、図表2の累積超過リターンの推移とやらを見ると、日本株において「クオリティ」「モメンタム」が累積でもアンダーパフォームしてしまっていることです。

 「クオリティ」というのは財務内容や業績が良好・安定している銘柄で構成されたものということでJPX400みたいな感じのものだと思われますが、「モメンタム」はまだしも「クオリティ」がこの体たらくというものも、なんとも日本企業の微妙さを感じざるをえません。

 まぁ。あの東芝でさえJPX400に組み込まれていた時期もあったぐらいですから、まぁ。そういうことにもなってしまうんだろうと妙に納得できる部分もあったりするわけですが。

 そういった特殊事例での皮肉は冗談としても、財務・業績が安定しているというのも、ある意味その業態・業界が成熟しきっていたり規制などによる参入障壁が高かったりして、イノベーションが起こりにくい閉塞感のようなものを抱えていることも多いのではないか?と思ったりするわけです。

 こと日本においては、本来自由競争等によって淘汰されるべき非効率的な企業が、さまざまなしがらみを背景にいつまでも生きながらえているパターンも多々あるのでは?なんて。


 また文献中でも指摘されていますが、グラフからは2010年以降でスマートベータ指数の優位性があまり見られなくなっているように感じられます。

 「バリュー」「クオリティ」「好配当」などといった指数の特徴要素には、アノマリー的なところも含まれていて、それらが認知されてくるとともに株価に織り込まれるようになり、結果として近年ではその優位性が薄らいでしまった可能性もあるように思います。


何が良いかは神のみぞ知る。

 2ページ目の図表3には各年ごとに各指数のパフォーマンス順位が載っているわけですが、これアレですよね。国内株式とか先進国株式とかの各資産クラスにパフォーマンス順位を並べたやつと同じ感じのもの。

 でもこの順位表って、簡易的な相対比較にしか過ぎないわけで。
 実際は%という数値で程度が示されているわけですから、僕みたいな疑心暗鬼が人の形をして生きているような人間としては、単純化しすぎると物事の本質を見誤る可能性があるんじゃないか?と思ったりしちゃったりするわけです。

 というわけで、独自にグラフ化してみました!!

ファクター指数各年パフォーマンス

 うわぁ~ 分かりづれぇ~

 少しはマシになるかと思って近似線で描いてみたんですけど、あまり効果ありませんでしたね。
 「冴えてる人」であれば、ここから何かを見つけ出したりするのかもしれませんが、「冴えない」僕にとっては目が回るだけでした。

 なるほど。なるほど。あの順位表を使っているのはこういう事だったんですね。

 でもそこでめげないのが、ニッセイ基礎研究所のスゴイところだったりします。
 伊達に金融工学を駆使して人の生死を確率数値化し、安全マージンを設けた条件で楽して儲けているだけのことはあります。

 この後、これら一つ一つではパフォーマンスが不安定なスマートベータ指数を、いろいろと組み合わせることで、いいとこ取りをしちゃおうと画策するわけですよ。

 やっぱ、頭の良い人たちは違いますね。
 分野は違えど電気工学に携わるものとして、工学系における技術者魂というか執念のようなものをヒシヒシと感じます。

 そういった技術を人を煙に巻いたり誤解させたりすることに使わなければもっと良かったんですけどね。

 これまたちょっと長くなってきちゃったんで。
 彼らが編み出した神の一手についての感想は、明日の後編で綴りたいと思います。


今日のアイキャッチ画像は。

 「ガヴリール ドロップアウト」から、ガヴリールちゃんです。

 将棋でダブルドリブルとか買収とかテキトーにルールを設けてサターニャを弄っていた天使組ですが。

 通貨選択型世界高配当株ファンドとか通貨選択型個人年金保険とか。まぁ保険屋さんもテキトーなルールを設けて受益者や契約者を弄ってたりしますからね。

 天界にゲームを持ちこむ為に悪知恵を働かせたり、天使のような笑顔の裏側で悪魔のような仕打ちをしたりと・・・

 なるほど。確かに似たようなもんかもしれません。
 となると・・・保険屋さんの考える神の一手とやらも堕天の始まりかもしれませんね。

 
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